視覚障害者が社会生活を営む上では外出支援が必要です。特に屋外での移動に著しい制限のある視覚障害者に対して
ガイドヘルパーを派遣し、移動介護を望む声が高まり、金沢市においては昭和50年に全国の先駆けともいえるガイドヘルパー
派遣事業を開始しました。当時は職員もいなかったので、派遣業務は全て本会担当役員が引き受け、手引き歩行のマニュアルも
無いため、手探りでのスタートでした。
平成15年から支援費制度が始まり、ガイドヘルパー派遣事業も徐々に拡大していきました。併せて金沢市の委託を受け、ガイド
ヘルパー養成事業も開始することができました。
平成17年10月12日に石川県視覚障害者情報文化センターでガイドヘルパー派遣事業30周年の式典を行いました。
平成18年に障害者自立支援法が施行され、ガイドヘルパー派遣事業が移動支援事業としてその内容を充実させてきました。
さらに、平成20年3月にガイドヘルパー派遣事業の充実を目的に、特定非営利活動法人金沢市視覚障害者地域生活支援センターを
設立し、事業の拡大に取り組んでいます。
平成23年10月から移動支援事業に加えて同行援護事業も開始しました。同行援護事業では外出時の代読代筆も行われるように
なり、サービスの充実が図られるようになり、今後の利用拡大が見込まれます。現在46名のガイドヘルパーが、65名の利用者の
ニーズに応えてサービスを提供しています。
金沢市視覚障害者協会